妊娠したことがわかったら、最初によく考えたいことが『出産する病院選び』です。
私のところにもどこの病院にしたらよいのかという相談がたくさん寄せられました。
大学病院や総合病院などの大きな病院の産婦人科、産婦人科専門の病院、医院などがあります。
助産院という施設も、近所には昔ありましたが、いつのまにかなくなっていました。
ここではごく一般的な出産施設についてのみの記述とします。個人的な見解としては、一般的なところを使う産婦が圧倒的に多いからです。私の友人知人では少なくとも100パーセントでした。
大学病院や総合病院は、産科以外の科も揃っているいわゆる大きな病院です。病院によって特色が違っていたりしますので、レビューのようなものを参考にするとよいと思います。
産科以外の科も揃っているということで、何らかの既往症のある妊産婦も安心してかかることができます。妊娠中に産科以外のトラブルが起こることもありえますので、より一層安心感があります。もちろん妊娠出産絡みでのトラブルへの対応力も抜群です。
デメリットとしては、比較的混雑していることがあげられます。駐車場に車を入れるのも一苦労だったりすることは当たり前にありますし、診察までに長時間を要することも多々あります。
それでも妊娠中期以降の『妊婦健診』になると、妊婦のみの予約で診てもらうためか、待ち時間はほぼなくなるのが一般的です。
これに対して産婦人科専門の病院や医院については、リスクはトラブルのない産婦さんにとってでしたら快適な病院といえます。
病院独自でホテル並みの入院生活を送らせてもらえるところが増えていますし、産婦人科の患者さん妊産婦さんだけですから混雑しているといっても大学病院や総合病院に比べるといくらかは緩和されているでしょう。
デメリットは出産費用が高額なことです。ホテル並みの施設と食事を提供してくれるので、その分のお値段はもちろんかかります。相場としては大学病院総合病院の金額にプラスして15〜20万くらいは余計に準備が必要なようです。
さらには高度な医療行為を必要とした場合は大きな病院に転院あるいは転送となるということがあげられます。少々のリスクやトラブルでしたら問題ないと思われますが、実際に転院を余儀なくされた友人知人はそれなりの人数がいます。
ざっくりですが、そのあたりを頭に入れて、どこの病院で出産をするかを考えてみるとよいと思います。
そのほかに重要なのは、通うのに遠すぎないことがあげられます。やはり遠いのは大変です。
里帰り出産をする場合は、里帰りをいつするのかによって、里帰り前の病院と里帰り後の出産直前から出産までの病院とを二つ決めなければなりません。病院間の情報共有のこともありますので、里帰りをすることをあらかじめ最初の病院に伝えておくことが大切です。